守山区 朗読教室 ことりとすず
小幡教室のセミナールームをお借りしている長野様が、この度満を持して朗読教室を開かれます。
その名も「ことりとすず」
金子みすゞさんの「私と小鳥とすずと」から、「みんなちがってみんないい」をコンセプトに、一人ひとりの生徒さんが持つ声をいかし、ていねいに教えてくださる教室です。
一般社団法人 日本朗読協会パートナースクール認定講師として共に切磋琢磨してきた仲間である長野さん。声をいかすお仕事に就かれていたこともあり、私よりもずっとベテランでいらっしゃいます。
夏目漱石 ~『坊っちゃん』冒頭より
「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。」
突然ですがこの部分、声に出して読んでみてください。
どんなふうに読みますか?
「損ばかりしている」…愚痴っぽく? それとも、強がっている? 悔やんでいる? ほかにも。淡々と。それもよいかもしれません。
声のトーン、スピード、抑揚のつけ方、どう変わってくるでしょうか。
「小学校に居る時分、学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。小使いに負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴があるかと云ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。」
聞く人、同級生、おやじ、坊っちゃん、どう読み分ける?
それともあえて読み分けない?
朗読は演劇とはちがいます。けれども、聞いてくれる方の心が振り向くような、あなたの坊っちゃんのイメージを伝えることはできます。
NHKのアナウンサーでもない、有名な俳優さんでもない、「あなた」の声を生かして、作品を伝えていく。
正解を求めるのではなく、あなたの『坊っちゃん』が生まれていく。
わくわくします。本当にゆたかな時間が流れます。
(※今後『坊っちゃん』をレッスンでとりあげるかどうかは長野さん迄お問い合わせを。)
長野さんは、ゆくゆくは子どもたちへのレッスンも視野に入れていらっしゃいます。朗読を学ぶことは、一つ一つの言葉を分析し、想像し、解釈しようとする真の読解力を身に付けることにもつながります。
私が「読書の灯」で目指していること。「読書を楽しく、好きに、そして主体的に読み、人とかかわれる人」になる。想像力を育み、書く自己表現「作文」にいかし、創造的に生きていくこと、に重なってくるのです。(おお、壮大な話だ!)
いずれ「ことばの窓」「ことりとすず」でコラボ講座ができるといいね、と話しています。
(「こと」の響きが重なっていい感じ♪ ←と勝手に喜ぶ私)
もちろんお子さんだけではありません。朗読は老若男女問わず、お金も殆どかからず、脳トレにもなる、読書と同じく生涯の趣味にできますよ。
地元守山区で、こうした場や機会がどんどん増えていきますように。
日本朗読協会 パートナースクール「朗読教室 ことりとすず」
講師 長野加奈子先生 お問い合わせ roudokukotoritosuzu★(←@)outlook.jp
(画像も参考にしてくださいね)
レッスンの場所は、読書作文教室ことばの窓 小幡教室と同じです。当教室ホームページの「アクセス」のページをご参照ください。
★3/31(金)の「読書の灯」 おかげさまで、梅、桃、桜クラス、すべて満席になりました。
一部定員を増やしました。キャンセル待ち、また4月からのご予約も受け付けております。
ことばの窓では朗読まではお伝えできないのですが、音読を大事にしています。(この違いはまたいずれ。)小学生でもこの『音読破』があれば『坊っちゃん』が読めます。いずれ取り組みたい。
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