読書は対話の役に立つ
興味深い記事を発見。togetterより。
「読書が何の役に立つ?」→読解力UP!→年収までUP?!驚きのOECDの研究結果!!
→(引用します)
◆主な内容◆
・読書と読解力の関係
-読書と読解力、読解力と年収等、が相関関係にある-
・「読解力」とは何か
-読解力を構成する四つの能力-
・読書と読解力 -読書の熱中度と読解力の相関関係
・親の社会経済的地位ど読解力の相関関係
・親の社会経済的地位と、読書熱中度、どちらが強い影響があるか
・日本人生徒の読書量
・何故、読書と読解力が相関するか?
・幼児には「読み聞かせ」が威力を発揮する!
・子供の読解力不足が見逃される理由
-「日常的な言語能力」と「学習に必要な言語能力」習得のズレ-
◆巻末ふろく◆
・OECD研究 【恵まれた/恵まれない子供ではインターネットの使い方が違う】
特に、「・読書と読解力 -読書の熱中度と読解力の相関関係 」というのに注目しました。
PISAでは、『読解力』を、これら「情報を読み取る力」「解釈する力」「熟考・評価する力」「様々な形式を読む力」の4つの能力に分けて評価
この定義付けはまず押さえておきたいですね。
1:“楽しみのための読書”の時間・頻度 2:読書態度 3:読書内容(漫画・雑誌・新聞・本、何を読んでいるか)
の3つを合わせたものが、OECDが定義する【読書の熱中度】です。
さらに
調査結果から、
1:ほぼ何も読まず、たまに漫画を読む程度
2:少々の読書習慣、雑誌・新聞などで本は読まない
3:様々な物を読むが、漫画など短い文章が中心。本は極一部
4:本を中心に、長い文章も様々よく読む
の熱中度4クラスタが、それぞれ読解力と強く相関することが分かりました。
→その他
・【本を読む子は、読解力が高い】
注意すべきは、相関関係か因果関係かは分からないという事 読書の熱中度が高い→読解力が高くなる関係か、読解力が高い→熱中度が高くなる関係なのか、「どちらが原因・結果かは分からない」という点です。 相乗効果の関係にあるのでは、と考えられています。
・その要因となるのが、読書による「語彙」「表現・文章構成」「想像力」の発達。
・PISA調査で小説の読者はノンフィクションの読者よりも更に読解力が高いという結果が出た。
などに注目しました。ノンフィクションより小説、へえ~。
読書が何の役に立つか。
楽しく読めればいい、読書は趣味、という考えもわかります。それに何となく読書してるいるだけでは、「国語の読解テスト」の点をとることは難しいでしょう。テストは答え方や解き方があるものですから。
しかし少なくとも読書熱中度を上げることで、一つの世界に没頭できる幸せを得られ、
・本を通して自分と対話できる
・筆者と対話できる
・上記の対話を、他者と共有しあう →他者理解
する力の土台ができる。これが私の考える「読解力」と言えます。
要するに、対話~言葉、思考のやりとりで、互いを理解し合おうとする営み~ができるかどうか。役立つ役立たないでなく、社会の中でゆたかに生きていくために、人として必要なこと。
読解力が先か、読書熱中度が先か、はわからないようですが、私が「読書の灯」でやりたいこと。
こちらの言葉を借りて言えば、熱中度1クラスタを2に、2を3に。自分で自分に合う本を探せるように。そして4クラスタの子を増やす。
そのために、「対話」を大切にするワークショップにしたいと思っています。
これは夏休みに行う読書感想文講座でも同様なのですが、「読んだけど、対話してない」状態の生徒さんが多い。対話する術も身に付いていない。そんなジレンマが今回の灯の燃料となったというわけです。
しかしながら、私自身が最近、小説に熱中する時間を持てていないのが問題ですね。
悩むは恥だが、いつか役に立つ、はず。
最近読んでるのがこういうのと教育論ばかりです…しかも拾い読み。
何となく毎日更新を続けてみましたが、明日から本格的に添削でカンヅメ状態になるので、一旦ブログもお休みになりそうです。
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